概要
FRC防護柵工法はFRC協会の認定工法です。
新設工法 再生工法 | 特 徴 |
---|---|
1、支柱を再利用でき経済的です。 2、防護柵の解体がなくなります。 3、補修後の曲げ強度は鋼管同等です。 4、車両衝突時の衝撃加速度は鋼管同等です。 5、車両衝突時の減衰は鋼管1/2です。※1 6、鉄筋検査が無く経済的です。 7、アンカー工事が無く簡便です。 8、異形管の接合が可能で便利です。※2 ※1:揺れを弱める働き「制震ダンパー」で安全性がより高まります。 ※2:汎用性が高く事故後の修復が早くなります。 | |
新設工法 | 再生工法(経済的) |
---|---|
強度
衝突安全性 「衝撃加速度試験」
結果
ブランク鋼管径Φ114.3㎜とFRC装着鋼管径Φ114.3㎜の試供体を正弦半波で対比して評価した結果、ブランク管で正加速度は+2.276m/s2、負加速度ー2.314m/s2を示した。FRC管の正加速度は+2.207m/s2、負はー1.401m/s2(加速度グラフ)を示した。鋼管の変形量、δ(㎜)はブランク管で123㎜、FRC管で148㎜(写真3)となった(試験結果の表1)
また、衝撃力はF = mv / ∆t(∆t = l/v (s))から、ブランク管、F=47865.61 N(4884 kgf)。
FRC管、F=39780.20 N(4059 kgf)となり、FRC管はブランク管より16.9%衝撃力が軽減する結果となった。
考察
FRC装着鋼管の曲げ強度はブランク鋼管より高い強度値にも拘らず、衝撃時の加速度はブランク鋼管と同等の値であった。さらに、負の加速度がブランク鋼管を100%とするとFRC装着鋼管は約63%加速度が小さかった。すなわち車両衝突時の衝撃吸収性が高く安全性に優れた構造体であり、これは、変形量からも考察される。FRC装着鋼管は25㎜(写真:共試体の変形状態)変形量が大きいことや衝撃加速度試験の動画からも、衝突エネルギーの吸収性(減衰性)に優れた構造体といえる。
加速度グラフ (m/S2) |
物性
耐久性 | 概要 |
---|---|
凡例 | |
1、サンシャインウェザー試験 2、繊維強度保持率(%)評価 3、600時間(約3年相当) ほぼ耐候性劣化がありません。 繊維は経年劣化の影響が大きいから耐候性は重要である。 | |
1、耐酸性試験 2、繊維強度保持率(%)評価 3、2000時間 酸の影響は受けません。 コンクリートはアルカリ性で酸性に脆弱なので繊維の耐酸性は重要である。 | |
1、耐酸性試験 2、繊維強度保持率(%)評価 3、2000時間 アルカリの影響は受けません。 コンクリートは強アルカリ性なので繊維の耐アルカリ性は重要である。 | |
1、耐溶剤性試験 2、繊維強度保持率(%)評価 3、2000時間 添加剤、接着材など各種有機溶剤の影響を受けません。 | |
1、塩水噴霧試験 2、繊維強度保持率(%)評価 3、2000時間 塩水の影響を受けません。 大気暴露腐食の促進評価を意図した汎用的な腐食試験で沿岸や寒冷地の融雪剤等の耐久性に影響します。 |
カタログ
※このサイト上で印刷する場合、A4のカタログ印刷ができます。
※印刷倍率はお使いのプリンタのプロパティで調整ください。
※標準図、歩掛表は各メーカーへお問い合わせください。
Copyright © 2022 一般社団法人 繊維強化コンクリート協会