◆技術情報にFRCタイプを分類しました。◆ 令5年度(第2回)の施工技能講習の受付を開始しました。

FRC板状材 

RCのスリット(溝)に施工して鉄筋同等の耐力を発揮するFRC材

概要写真  FRC Plug in(TM) Lfibertec社提供

概 要
鉄筋コンクリートの修繕において、炭素繊維シート貼り補強工で担保できない大きな耐力は、補強鉄筋によるコンクリート増し厚工法、鋼板巻き立て工法で対応していました。また、既存工法はコンクリート工、モルタル吹付工、型枠工、アンカー工など多工程となり現場の負担となっていました。新技術はコンクリート表層にFRC板状材を写真の様に差し込むだけで鉄筋同等の耐力をビルなどのRC構造に付与する鉄筋に替わる配筋材です。また、コンクリート”かぶり”に差し込む工法により鉄筋を傷めずに、耐火性も同時に得る修繕が可能となりました。シンプルな施工は工期を1/3~1/10にまで短縮します。また、従来だと100㎡の補修面積辺り10トン以上の死荷重が増え、体積も5m3以上増加しますが、FRCは死荷重も体積もゼロとなりほぼ全てのRCの修繕が可能です。また、従来の繊維シート張はコンクリート表面が隠れる欠点があるが、FRCは表面の目視が可能なのでは維持管理も安心です。このコンクリートに埋まる構造は旧コンクリートの剥落(はく落)を防止すると同時にFRCは硬いコンクリートに保護されるから、厳しい自然環境に於いてもメンテナンスが不要となり、安全性と
経済性を両立することができます

鉄筋コンクリートとの強度比較
無筋コンクリートが繊維補強のみで、鉄筋コンクリートと同じ耐力を発揮する技術はありません。この動画では鉄筋コンクリートを超えるFRC技術をご覧いただけます。3点曲げ試験 Lfibertec社提供

どんな技術?繊維製のFRC補修・補強材を躯体スリットに差込み接着だけで鉄筋同等の耐力を発揮する技術。
従来は?本技術は、コンクリート構造物の軽くて薄い繊維製のFRC補修・補強材である。従来は、異形鉄筋を配筋していた。本技術の活用により、コンクリートやモルタルが不要となるので、省人化、短工期、高耐久、経済性の向上が図られる。
適用先?RCのラーメン造、壁構造の全て「ビル、道路、橋、堤防、トンネル、水路など」 また、小規模な断面補修の配筋にも適します。大きな耐力を簡便に得て、経済性と耐久性が大きく向上します。
概要表

資料

カタログ
・国土交通省NETIS  繊維強化コンクリートFRC補修・補強材